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第1話

プロデューサー

さて⋯⋯ユニットを結成した3人に、

プロデューサー

大切な話があります。今後の予定についてです。

花海咲季

あっ! わかったわ!

花海咲季

わたしたちのファーストライブの件ねっ!

プロデューサー

そのとおり。

花海咲季

よぉ~~~~しっ! 会場は!?

花海咲季

どんなビッグイベントなの!?

月村手毬

そこのおばか。無名の私たちが、

月村手毬

いきなり大舞台に立てるわけない。

プロデューサー

それも、そのとおり。ですが、

プロデューサー

今回挑戦するのは、大舞台への登竜門です。

藤田ことね

あのぉ⋯⋯それってさぁ⋯⋯

藤田ことね

もしかして⋯⋯H.I.F選抜試験セレクションのこと?

プロデューサー

はい、4月末の選抜試験セレクションです。

花海咲季

なによそれ?

月村手毬

希望者のみが参加する実践形式の試験。

月村手毬

ライブをして、審査員から評価を受けるの。

月村手毬

4月末、5月末の2回ある。

藤田ことね

あたしたちが出るなら、

藤田ことね

ユニットで参加申請することになるのかな。

花海咲季

へぇ~、面白そう。わたしのファーストライブに、

花海咲季

観客はどのくらいきてくれるのかしら。

月村手毬

無名生徒のライブに、観客なんてこないと思う。

花海咲季

ぐぬぬ⋯⋯早く満員のステージで

花海咲季

ライブができるようになりたいわ!

プロデューサー

当面の目標は、2回ある選抜試験セレクションの両方で、

プロデューサー

好成績をおさめることです。

プロデューサー

それが『H.I.F』へと続く道になります。

藤田ことね

H.I.F選抜試験セレクションかぁ⋯⋯ハードル高っかぁ⋯⋯

藤田ことね

実力ある人しか出ないやつじゃん。

花海咲季

なら、わたしたちに相応しいってことね。

藤田ことね

気楽に言うなよぉ。

藤田ことね

あ~しくじると今後の仕事に悪影響がぁ⋯⋯

月村手毬

トップアイドルを目指す生徒の多くが、

月村手毬

H.I.Fへの参加を⋯⋯そして優勝を狙ってる。

月村手毬

もちろん私も。⋯⋯わかってるよね。

月村手毬

勝つ気がないなんて言わせないから。

花海咲季

とーぜんッ! 誰かに向かって言ってるの?

藤田ことね

はぁっ⋯⋯怖じ気づいてる場合じゃないかぁ!

藤田ことね

やらなきゃオシマイだもんねぇ~~~!

花海咲季

まずは、4月のH.I.F選抜試験セレクション

花海咲季

わたしたちのファーストライブ!

花海咲季

勝ちに行くわよ!!

一同

お~~~っ!

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